障がい者の自立支援に欠かせない、生活スキルという土台
障がいをお持ちの方が、自分らしく安心して暮らし、社会の中で役割を果たしていくためには、日常生活を支える「生活スキル」が欠かせません。
このスキルは、特別な能力ではなく、“ふつうの毎日”を無理なく回していく力です。
たとえば、朝決まった時間に起きること。
食事を用意する、部屋を片づける、洗濯をする。
それぞれはシンプルな動作ですが、これらを継続することが、自立の大切な一歩となります。
⏰ 自分の時間を自分でつかむ「時間管理」
生活のリズムを整えることは、働くための基礎にもなります。
毎日のスケジュールを立て、「今何をすればいいのか」が分かると、不安が減り、心にも余裕が生まれます。
たとえば、1日の予定を書き出す、チェックリストを使う、リマインダーを設定する――
こうした小さな習慣が、「できた!」という自信を育ててくれます。
💰 家計のバランスを知る「金銭管理」
収入と支出のバランスを把握し、お金を計画的に使うことも大切な生活スキルの一つです。
買い物の際に「本当に必要かどうか」を考える練習や、月ごとの予算を立てることで、自分で生活をコントロールする感覚が身につきます。
さちなびでは、必要に応じて金銭管理のサポートや、支援員との相談を通じて「使える力」を少しずつ育てています。
🧹 毎日の暮らしを快適にする「家事スキル」
料理、掃除、洗濯など、家の中のことを自分でできるようになると、生活の自由度が大きく広がります。
たとえば、カット野菜を使って簡単にお味噌汁を作ってみる。
週に1回、決まった曜日に掃除機をかける。
そんな一つひとつの積み重ねが、自立した生活の“土台”になります。
🗣️ 人とつながる「コミュニケーション力」
働く上でも、日々の生活でも、「人と関わる力」は欠かせません。
「こんにちは」「お願いします」「ありがとう」――
そんなあいさつから始まる対話は、社会の中で自分の居場所を広げてくれます。
さちなびでは、職場内のロールプレイや振り返りを通じて、表現力や聞く力を育てる機会を大切にしています。
💡 “心”も生活の一部です
忘れてはならないのが、心の安定も生活スキルの一部だということ。
ストレスの対処法やリラックスの方法を知っておくことで、ちょっとした揺らぎにも対応できるようになります。
例えば、音楽を聴く、深呼吸をする、好きなことに少しだけ没頭してみる。
こうしたセルフケアの習慣も、自立に向けた大切なステップです。
🌱さちなびが支える、自分らしい一歩
株式会社さちなびでは、こうした生活スキルを一つひとつ、その人のペースに合わせてサポートしています。
誰かと比べるのではなく、「昨日の自分より、少しできるようになった」
そう感じられる日々を重ねることで、自立への道が少しずつ、でも確実に開けていきます。
自立とは、“ひとりで何でもすること”ではありません。
“自分の暮らしを、自分で選び取れること”だと、私たちは考えています。