障害者雇用は、企業が果たすべき社会的責任として語られることが多い一方で、実は組織の強みや可能性を広げる大きなチャンスでもあります。
多様な人材が共に働く職場では、新しい視点や発想が生まれやすく、創造性や柔軟な問題解決力の向上につながります。
そして何より、障がいを持つ方が自分らしく働き、社会参加できることが、地域やコミュニティにとって大きな力となるのです。
✅成功事例:株式会社さちなびの取り組み
株式会社さちなびは、「誰もが自分らしく働ける社会」を目指して、就労継続支援A型事業所を札幌市内で運営しています。
私たちは「札幌で最も就職率の高いA型事業所」を目標に掲げ、一人ひとりの特性に応じた支援体制の構築に取り組んできました。
提供している業務は、清掃、パソコン解体、八百屋との連携による野菜の出荷準備など多岐にわたります。
これは、準従業員が「自分に合った仕事」を見つけ、自信を持ってスキルを伸ばせるようにするためです。
支援のスタイルは一律ではなく、本人の希望や特性に合わせてカスタマイズ。
働く中での成功体験が、「もっとやってみたい」「もっと成長したい」という前向きな気持ちを育てます。
🔑成功の鍵:個別支援とチームの力
さちなびの成功を支えているのは、個別対応の徹底とチーム内の連携の深さです。
定期的なカウンセリングと適応訓練
各人の強みに合った業務の設定
体力・集中力に配慮したシフト調整
段差のないバリアフリー設計
これらすべてが「安心して働ける土台」を支えています。
🌱成果として現れる“意欲”と“成長”
こうした取り組みの中で見えてきたのは、目に見えるスキルの向上だけではありません。
・以前は言葉が少なかった方が、今では他のメンバーに積極的に話しかけています
・自信がなかった方が、改善提案を発言するようになった
・失敗を恐れていた方が、「次はこうしてみます」と前向きな姿勢を見せてくれるようになった
それぞれの“働く物語”が、組織全体の力を静かに、でも確かに押し上げてくれています。
障害者雇用は「誰かのためにすること」ではありません。
それは、企業と社会をよりしなやかに、強くするための選択です。
株式会社さちなびはこれからも、一人ひとりが輝ける職場づくりを通して、障がいがあっても働ける・成長できる社会の実現に貢献していきます。