🧭 A型事業所とB型事業所の使い分けと連携方法
就労支援を考えるうえで、
A型とB型の「違い」だけでなく「どう使い分け、どうつなぐか」は非常に重要な視点です。
利用者本人の状態や希望に合わない選択は、
つまずきや中断につながりやすくなります。
だからこそ、支援者側の整理と連携が欠かせません。
🤔 A型とB型の本質的な違いとは
制度上の違いは多く語られますが、
現場で意識したいのは「求められる力の違い」です。
🏢 A型事業所
・雇用契約あり
・最低賃金以上の給与
・出勤・勤務時間の安定が前提
・業務責任・報連相が求められる
👉 「働く準備がある程度整っている方」向け
🧺 B型事業所
・雇用契約なし
・工賃支給
・体調やペースを最優先
・作業量や参加頻度が柔軟
👉 「生活・体調の安定を優先したい方」向け
🔍 使い分けの判断ポイント
A型・B型の選択は、
「能力」よりも今の状態を見ることが重要です。
・生活リズムは安定しているか
・通所の継続性はどうか
・疲労や症状のセルフ把握ができているか
・失敗や注意をどう受け止めるか
これらを総合的に見て、
「今、無理なく続くのはどちらか」を判断します。
🔁 移行を前提にした連携という考え方
A型とB型は、
対立する選択肢ではなく、連続した支援資源です。
たとえば――
・B型で生活リズムを整える
・作業耐性と成功体験を積む
・本人に「次に進みたい」意欲が出る
・A型へ段階的に移行
また逆に、
A型でつまずいた際に
「失敗」として切り離すのではなく、
一時的にB型へ戻るという選択も有効です。
🤝 連携を機能させるための支援者の役割
連携がうまくいくかどうかは、
事業所同士だけでなく支援者の橋渡しにかかっています。
・本人の状態を言語化して共有
・「なぜ今この選択か」を本人に説明
・移行前後の不安を丁寧に拾う
・関係機関で情報を分断しない
特に重要なのは、
本人が「置いていかれた」と感じない支援設計です。
🌱 使い分けのゴールは「本人の納得」
A型かB型か、という問いの先にあるのは
「本人が自分の選択に納得できているか」です。
・今は整える時期
・今は挑戦する時期
・今は立ち止まる時期
そのどれもが、
キャリアの一部であり、後退ではありません。
🌈 選択肢があること自体が支援になる
A型とB型を柔軟に使い分け、
必要に応じて行き来できる仕組みは、
利用者にとって大きな安心になります。
「今の自分に合う場所がある」
「次のステップも用意されている」
そう感じられることこそが、
就労支援を継続させる最大の力です。