親の声かけで変わる、朝のスタートの作り方
朝は、本人にとってもしんどい時間。
そして保護者にとっても、いちばん気を使う時間ですよね。
「早くして!」と言いたくなる。
でも言ったあとに自己嫌悪になる…。
このくり返し、すごくよくあります。
大丈夫です。朝は“気合い”より 声かけの順番 を変えるだけで、かなり変わります。
今日は、親子ともに消耗しにくい「朝のスタートの作り方」をまとめます。
🧭 まず結論:朝は「動かす」より「動ける状態を作る」
朝うまくいかない時、問題は“やる気”より先に、こんなところにあります。
体がまだ起きていない
頭が働いていない
不安で動けない
やることが多すぎて固まる
だから朝の声かけは、
命令より 整理、
励ましより 選べる形 が効きます。
😣 朝にぶつかりやすい声かけ(悪気はないけど逆効果)
よくあるのが、こんな言葉です。
「早くして!」
「昨日も言ったよね」
「なんでできないの?」
「このままだと困るよ」
どれも正しいことなんだけど、朝の本人は“考える力”が落ちていることが多いので、
責められたように感じて、余計に固まりやすくなります。
✅ 朝の声かけの基本は「確認 → 1個だけ → 次」
この順番がコツです。
① 確認(今の状態を見る)
「今、体どんな感じ?」
「眠気、10点満点でどれくらい?」
「しんどいのは体?気持ち?」
② 1個だけ(最初の一歩を小さく)
「じゃあ、まず起きて座るだけでOK」
「まず顔だけ洗おう」
「まず服だけ着よう」
③ 次(次の一手を短く)
「できたら次は水飲もう」
「その次に持ち物だけ確認しよう」
朝は“全部”言わない。
1個ずつが一番強いです。
🌱 状態別:朝の声かけテンプレ(そのまま使えます)
① 眠くて動けない時(体が起きてない)
「起きるのしんどいよね。まずカーテン開けようか」
「立たなくていいから、上半身だけ起こしてみよう」
「1分だけ座れたらOKにしよう」
👉 ポイント:最初は“行動”より“姿勢を変える”から。
② 不安が強くて止まってる時(頭がいっぱい)
「今日は何が一番しんどそう?」
「全部じゃなくて、今ひとつだけ決めよう」
「A(通常)とB(軽め)、どっちで行けそう?」
👉 ポイント:問い詰めるより、選択肢を2つにする。
③ イライラして反発が出る時(防御モード)
「今は言われるのしんどいよね」
「責めたいんじゃなくて、出る方法を一緒に探したい」
「5分後にもう一回声かけるね」
👉 ポイント:その場で勝とうとしない。いったん距離を取る。
④ 何からやればいいか分からず固まる時(手順迷子)
「順番一緒に決めよう。①服 ②顔 ③持ち物、でどう?」
「今は①だけでOK」
「できたら教えて、次は私が言う」
👉 ポイント:順番の見える化が効きます。
🧩 朝をラクにする“親の声かけルール”3つ
①「評価」より「実況」
❌「遅い」「ちゃんとして」
✅「今、服までできたね」「次は水ね」
実況は責めになりにくく、本人も動きやすいです。
②「励まし」より「具体」
❌「頑張って!」
✅「靴下はいて、玄関まで行こう」
朝は抽象的な言葉が入りにくいです。
③「長い説明」をしない
朝に将来の話・正論は入りません。
朝は 短く・今だけ が基本です。
🛟 うまくいかない朝の“立て直し方”
毎朝うまくいく必要はありません。
崩れた時のルールを決めておく方が大事です。
使える立て直し
「今日はBプラン(軽め)にする」
「遅れて行く前提で連絡する」
「今日は休んで回復に切り替える」
“行けるか/行けないか”の2択だけにしないと、親子ともに楽になります。
💬 保護者が自分を守る言葉(これも大事)
朝は、親も削られます。
だから自分にも言ってあげてください。
「今日は完璧じゃなくていい」
「出せた声かけが1つあればOK」
「私が全部背負わなくていい」
親が少し落ち着くと、本人も落ち着きやすくなります。
✅ 今日からできる小さな一歩(保護者向け)
朝の声かけを 1個だけ 変える(例:「早く」→「まず服だけ」)
A/Bプランを作る(通常/軽め)
朝の会話は「確認→1個だけ→次」の順にする
朝は、親子の戦いの時間じゃなくて、
一緒に立ち上がる時間に変えられます。
少しずつで大丈夫です。