支援計画に落とす「目標」の書き方(具体例つき)
支援計画の目標が「がんばる」「安定する」だけだと、評価も支援もブレます。
コツは、目標を “行動+条件+測り方” に変換することです。
1) 目標が強くなる基本形(テンプレ)
支援計画に落とすなら、まずこの型が万能です。
✅ テンプレA(最頻出)
いつまでに、本人が 何を、どのくらい、どんな条件で できるようにする。
評価は 何で 確認する(記録・チェック表・面談等)。
例:
「3か月以内に、週3日(各4時間)通所し、開始時刻±10分以内で到着できる。体調不良時はBプラン(短時間)を使い、欠勤連絡を当日9:00までに行う。出欠記録で確認する。」
✅ テンプレB(環境調整つき)
本人の特性に合わせて 支援方法(環境・手順) を整え、成果(行動) を安定させる。
例:
「口頭指示で抜けが出やすいため、手順をチェックリスト化し、完了率を週80%→95%に引き上げる。チェック表で確認。」
2) 「良くない目標」→「良い目標」への言い換え
❌「生活リズムを整える」
✅「平日週4日、起床7:30±30分・就寝23:30±30分を2週間継続。睡眠記録で確認。」❌「コミュニケーションを良くする」
✅「困った時に“ここで止まりました”で職員に1回/日相談できる。相談記録で確認。」❌「作業を安定させる」
✅「梱包作業で“手順4工程”をチェックリスト通りに実施し、やり直しを週5回→週2回へ。品質記録で確認。」
3) 目標設定のコツ:3層で書くと計画が通る
支援計画は「最終(長期)」だけだと抽象的になるので、3層が便利です。
長期目標(6〜12か月):到達したい状態
短期目標(1〜3か月):次のステップ
支援内容(方法):事業所・関係機関が何をするか(本人の努力だけにしない)
4) 具体例(コピペ可):領域別の目標例
A. 出勤・通所(就労準備性)
長期(6か月)
「週5日、各4時間の通所を安定し、欠勤時はルールに沿って連絡できる」
短期(3か月)
「週3日、各4時間の通所を8週間中6週間達成する」
「欠勤・遅刻時は当日9:00までにテンプレで連絡する(達成率90%)」
支援内容(例)
「A/B/Cプラン(通常/短時間/休み)を作成し、本人と合意」
「前日準備チェック(服・持ち物・移動)を導入」
B. 作業スキル(正確さ・工程理解)
短期(3か月)
「清掃の手順(5工程)を写真付き手順書で実施し、指示の追加回数を1日5回→2回に減らす」
「梱包でラベル貼付位置ズレを週10→週3に減らす(見本治具を使用)」
支援内容
「手順を“見える化”(写真、チェックリスト、完了基準)」
「途中チェック(3個ごと確認)を入れてミスを小さくする」
C. 報連相・相談(コミュニケーション)
短期(1〜2か月)
「困った時に、テンプレ『ここまでやって、ここで止まりました』で相談できる(週5回以上)」
「報告は『完了→次の指示ください』の一文で伝えられる(1日1回以上)」
支援内容
「相談テンプレカードを携帯」
「職員側は“質問で整理”し、本人の言語化を支援」
D. 体調・メンタル(再発予防・回復)
短期(3か月)
「崩れサイン(睡眠/食欲/焦り等)を3つ言語化し、サイン出現時はBプランへ切替できる」
「休憩(10分×2回)を自己申告し実行できる(週の達成率80%)」
支援内容
「休憩の取り方(合図・場所・戻り方)をルール化」
「医療・相談支援と“初動対応”を共有(必要最小限)」
E. 生活・金銭・社会参加(生活面)
短期(3か月)
「週2回、買い物リストを作って必要品を購入できる」
「支払い(家賃/携帯等)の期限をカレンダーで管理し、未払いを0にする」
支援内容
「チェックリスト化、リマインド、同伴→段階的に自立」
5) 評価(モニタリング)を楽にする“書き方”
目標の最後に、必ずこれを1行入れるとブレません。
「評価指標:出欠記録/作業チェック表/相談記録/面談記録/支援会議で確認」
そして、**数字は“頑張れば届く幅”**に。
例:100%より「8週間中6週間」「達成率80%」の方が現実的で継続しやすいです。
6) よくある落とし穴(回避策)
本人目標が“気持ち”だけ → 行動に変換する
支援内容が“本人の努力”だけ → 環境・支援方法を必ず書く
期限がない → いつまでにを入れる
測れない → 記録で確認を入れる